「1人採るのに、いくらかかっているのか分からない」
「費用はかけているのに、採用できていない」
社員50名未満の企業から、こうした相談は非常に多く寄せられます。
求人広告、エージェント、スカウト…。
さまざまな手法を使っているにも関わらず、採用コストだけが積み上がる。
この状態に陥っている企業には、ある共通点があります。
それは、「採用単価を設計できていない」という点です。
なぜ採用単価が上がり続けるのか
採用単価は単なる費用ではなく、「結果」です。
制度としては、広告費や手数料といったコストが発生します。
しかし運用では、それぞれが分断されて管理されていることが多い。
さらに人の面では、場当たり的な意思決定が積み重なります。
結果として、
・どの手法が効果的だったのか分からない
・無駄な投資が繰り返される
という状態になります。
よくある間違い
① 手法ごとの費用だけを見ている
「広告はいくら」「エージェントはいくら」と個別に見てしまい、全体の採用単価が把握できていない状態です。
② 安い手法を選べば良いと考える
単価の低い手法を選んでも、採用できなければ意味がありません。結果的にコストは上がります。
③ 採用数だけで判断する
採用できた人数だけで評価し、「定着」まで見ていないケースです。早期離職が発生すると、実質単価は大きく上がります。
採用単価の内訳を分解する
採用単価は、主に以下の4つで構成されます。
① 求人広告
一般的には数万円〜数十万円。
母集団形成には有効ですが、競争が激しいため設計次第で成果が大きく変わります。
② エージェント(人材紹介)
年収の20〜35%が相場。
即効性はあるものの、コストは高くなりやすい手法です。
③ ダイレクトリクルーティング
月額数万円〜+人件費。
運用次第で効率は上がりますが、工数がかかるのが特徴です。
④ イベント・フェア
数十万円規模の投資になるケースも多く、
事前準備とフォロー体制によって成果が大きく左右されます。
採用単価の目安
社員50名未満の企業では、一般的に以下のレンジに収まることが多いです。
・30万〜80万円:広告・スカウト中心
・80万〜150万円:複数手法の併用
・100万〜200万円以上:エージェント中心
ただし、この数字自体に意味はありません。
重要なのは、「そのコストで採用が再現できるか」です。
本質は「単価」ではなく「設計」
採用単価を下げようとして失敗する企業の多くは、
「コスト削減」から考えています。
しかし本来は逆です。
・どの手法で認知を取るのか
・どこで見極めるのか
・どう惹きつけるのか
この設計があって初めて、適正なコストが決まります。
採用単価を最適化するための考え方
① 手法ごとの役割を分ける
広告は母集団形成、スカウトはピンポイント採用など、役割を明確にします。
② 採用基準を明確にする
ターゲットが曖昧な状態では、無駄な応募やミスマッチが増え、コストが膨らみます。
③ 選考スピードを上げる
対応が遅いだけで辞退は増えます。これは「見えないコスト」です。
④ 定着までを含めて考える
早期離職が発生すれば、採用単価は倍になります。採用と定着はセットで設計する必要があります。
⑤ データで振り返る
応募数、通過率、内定率などを分解し、どこに課題があるかを把握します。
小規模企業ほど設計が重要な理由
社員数が少ない企業ほど、1人の採用の影響が大きくなります。
・採用ミス=組織への影響が大きい
・採用コスト=経営へのインパクトが大きい
だからこそ、
「なんとなくの採用」ではなく「設計された採用」が必要になります。
まとめ
採用単価は、単なる費用ではなく「採用の設計の結果」です。
高い・安いではなく、
「再現性があるか」「適切に投資できているか」が重要です。
もし、採用コストが膨らんでいる、効果が見えないと感じている場合は、手法ではなく設計から見直してみることをおすすめします。整理するだけでも、無駄なコストは大きく削減できます。
採用単価の見直しや採用設計でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
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